今日は10時30分といつもより30分早く起きてみた。どうやら当たりだったみたいで部屋の掃除を終えても彼女との待ち合わせまでだいぶ時間があった。13時に待ち合わせをして、家で食べる用の昼食を買う。彼女はローストビーフに目がないようで、今回もローストビーフ弁当を買った。俺も同じものを頼んだ。会計のとき、この前プレゼントした財布を使ってくれていたのがわかり嬉しくなった。にしてもカード入れすぎだったな。はちきれそうに見えたけど。家について、彼女は今日中の仕事があったようなので俺は一人で暇をつぶしておいた。それが終わったあとも昼寝の時間がはさまったが、これも俺は暇をつぶしておいた。以前のような不安に駆られがちの俺じゃない。マインド次第でこうも世界の見え方が変わるとは驚きだ。彼女が起きた。1,2時間は寝ていたな。俺はまあ、さすがにちょっとむすっとしてゲームを続けていたんだけど、そうしたらあっちが少しもたれかかってきた。そういうのは……やっぱずるいよねって思う。
夕飯は近くのレストランで食べることにしたのだが、どうやら牛タン食べ放題キャンペーンがやっていたらしく、それを頼むことにした。彼女は牛タンにも目がない。と思ったら、なんと食べ放題のメニューの中にローストビーフ肉寿司があるではないか。二人ともテンションバチ上げでバクバク食べた。もうおしとやかさとか清楚さとか俺にもない。かなりリラックスしてバクバク食べた。もう会話していない時間も気にならないし、時たま話題がふっと浮かんできたときになんの気兼ねもなく話せるのはとても心地がいい。話し方もだいぶフランクになったみたいだ、俺。かなり満足して店を出たが、一つ後悔したのは、少々食べ過ぎてしまったってこと。苦しさもあってなんか幸福感が薄れたような気がする。あとあっち野菜全然食べなかったんだが。最初に野菜の盛り合わせが肉と一緒にやってきたんだけど、その野菜全部俺が食べたからね?たべればいいのにっておもいつつ、まあなんか、そういうところもあっちのことをわかってきて慣れてきた感覚があってやっぱうれしいよね。で、家に着いたあと、ちょっとシリアスな話をされた。結婚とか子供が欲しいとか考えると、やっぱ現実的に考えたら俺と付き合うのはむずいかもねって話。でも本当にその通りだ。将来性という点では俺は全くの不安要素でしかない。それは俺も重々承知していたし、責任は俺にあって彼女にはない。こういうネガティブな話をさせてしまう責任は、俺にある。ただ、今までと違って、フラットな気持ちで、フラットな考えを口にした。今月中に進路についてはどうするか決める予定だし、少し頑張ろうと思っていると。そして、その一方で俺と付き合っていくことが現実的でないことも承知しているから、俺は彼女の幸せを思って別れられるということを話した。むしろ別れた方がよいということに気づいていたから、そうね、あなたはきっと引く手あまただから、いまから新しい相手を見つけることだってそれほど苦にならないと思う、と、そう助言のような言葉を口にした。悲しいのは事実ではあるけれども、それはそれとして、未来を抜きに今を謳歌しようと考えることなどできるはずもない。好きだからこその選択であり、そこにはかなり俺の覚悟は現れていたと思う。とかなんとか話していたら、なんかやっぱり付き合っておこうと言われた。ほんと急だし意味わからん切り返し方するよなこの人は。毎度困らされている。はたから見てほんとにこの関係は健全なのかと言われたら、そんなのは知らない。普通とか、一般的とか、そんな観点は本当に無意味だ。俺らという個別具体的なケースを取り扱おうというときに、そんな抽象的で信頼の置けない価値基準を持ち出されても困る。そんなこんなで付き合っていていいらしい。面白かったのは、「本当に大丈夫なの?年齢が重なると出産とか育児大変になっちゃうって自分で言ってたじゃん」と言ってみたところ、「しょこたんは40歳で双子生んだんだよ。めっちゃ元気もらえない??」って返されたこと。じゃあ最初からそう言えばいいじゃん、というのは言わない約束だが、結局不安だったのだろう。俺に覚悟があるのかどうかもわからず、現実的な問題を目の前にしたらそれはそうなって当然だ。そんな中、やっぱ俺と一緒でもいいって判断をしてくれたのは、まあ嬉しいって言っていいのかもね。責任重大だよ、とか言われてめっちゃプレッシャー感じたけど、でもこの人との出会いのおかげで俺がちゃんと将来について考えられるようになったことはたしかだし、その点はとても感謝している。そうしてまた少し仲良くなれた俺たちは別れの挨拶をして別々のベッドで眠る。果たして一つ屋根の下で暮らす日々がおとずれるのだろうか。それを可能にするだけの仕事を見つけられるのだろうか。不安半分やる気半分、わくわくをトッピングした大盛りの感情を平らげてその日は寝た。とっても眠かったから、きっと満足できた一日だったのだろうね。
余談だが、この日はその日中に日記を書けなかった。今こうして翌日にこれをしたためているわけだが、それというのもわけがある。昨晩急に友達から電話がかかってきた。今AIの進化がやばいぞ!!って。はあそうなん、とおもっていたけど、友達が見せてきた「AIがネットから隔離されたテスト空間から自力で脱出し、なんの命令もなしに新興企業の他AIにサイバー攻撃を仕掛ける」というネット記事を見せられてびっくり仰天。そこからは、俺らの今後どうなるんだろうねとか、今の職業ヒエラルキーも変わるかもねだとか、将来を不安がっている俺に話す内容にしてはあまりにセンシティブな話題を2時間ほど繰り広げることとなった。そうして話し込んだおかげでとっっても眠くなって寝落ちしてしまったというわけ。将来どんな仕事に就くのか、ちゃんと考えて行動し始めなくちゃね。
